アルゼンチンタンゴダンス・四十八願恵太のブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS ロックンロールな日々

<<   作成日時 : 2007/11/25 23:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 3

2007年春。
ワタクシいろいろ思うことありまして、
住み慣れた街を
カバンひとつ持って去りました。

たどり着きまするは
東京の片隅。
広くはないものの、
コンパクトにまとまった部屋。

がらんとして
静かで
でも不思議と寂しくなくて

窓をあければ
小学校の大きな校庭が
眼下に広がる。

マテ茶をすすりながら、
横山剣ばりに

「イイネ!」

と言ってみた。そして寝床についた。



どことなくふんわりとした気分で、
これからはじまるトーキョーライフに
思いをはせた。

タンゴポルシエントのこと。
川崎のクラスのこと。
目前に迫った初主催のミロンガのこと。
Zzzz。。。。....






翌朝。

「ガンガンガンガン」
「ダンダンダンダン」
「ピロロロロロロロ」

今までおよそ聞いたことがない轟音に
たたき起こされた。
時計をみればまだ5時。

「なんだ?何なんだ!?」
 
集中して音の出所をうかがうと、
どうやら真下の部屋から聞こえてきている。

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

目覚まし時計は鳴りっぱなしで
ラジオはフルボリューム。

たまらず僕は

「イクナイネ!」

と叫んだ。



2時間我慢したが、
一向に音がやむ気配がないので
駅前のマクドナルドに避難。
僕はその日最初の客だった。



翌日以降も
朝5時になると
轟音ショーが定期開催された。
ラジオなんて
自分の部屋でつけなくとも、
アナウンサーの話す内容が
くっきりと粒だち良く
聞こえてくるもんだから、
天気も時事ニュースも流行の話題も
全部おさえることができた。



実家に帰った際、
両親に事の次第を告げると、

「何か造っているんじゃないか」
「引越ししたほうがいいんじゃないか」

…と、とても心配していた。

たしかに、
その部屋の外観は
“異様”そのもの。
ベランダには天気なんか関係なく
常に毛布が垂れ下げてあり、
ものほし竿やカサが
意味もなくグルグル巻きに
放置されている。
外部に向けて鏡が置いてあるのも
ブキミだ。

せっかく
みつけだした部屋だし、
そのあまり特徴のない、
まあまあ交通の便の良い街自体は
気に入っていたから、
すぐに離れたくはなかった。



しかしその後も…ロックンロールな毎日は激しさを増していく。



でっかい風鈴を、
明らかに何かの意図をもってヒステリックにたたく音。
壁に体当たりするような地響き。
インド料理店に入ったときに聴こえるようなオリエンタルなサウンドと匂い。

「ガンゴンダン」
「ゴリッゴリゴリゴリッ」
「バキッ」

…、ヤギでもシメてんのかな(-_-;)llll

思わず、
ナマのヤギの首に手をかける
階下の住人の姿を想像してしまう。
食肉加工所が
そんなに離れていない場所にあるため、
「まさか個人経営!?」
と身震いする夜もあった。






しかし人間、
慣れとはおそろしいもので、
次第に僕のなかで
“それはそれとして”
生きていくゆとりがでてきた。

もしかしたら騒音を出すことでしか
自分を表現できないかわいそうな
生い立ちなのかもしれないし、
しかもあの頃僕は、
その住人の爆音をネタに
周囲のひとたちから
ささやかな笑いをとったりしていたのだ。

サイレントナイトを勝ち取るために
徹底抗戦する気がいまひとつわかない。

だいたい、管理会社に電話して説明して…、
というのがたまらなく面倒くさい。

「オッ、今日はノコギリ使ってなんかヤッてんのか」
「今日は何をたたきつけてるんだろう」

などと、僕の感覚もマヒマヒ状態だった。






今月に入ってからのこと。
いつものごとく、
思いきり何かがクラッシュするような
サウンドで朝がスタートした。

「あらあらまあまあ。ついにチェーンソーまで」

いつものことだからまったく気にならず、
昼すぎからレッスンだった僕は、
洗濯やら掃除やらをすませ、
親友の恋人からもらったコーヒーを
カフェオレにしてすすったりしていた。

正午近く。
部屋を出て、
階段を降りて、
ビックリ。






なんと、
あの、
騒音住人の部屋が!






取り壊されているではないか。






イケた感じのカフェに行ったりすると、
水道管や配線が
あえてむき出しのデザインになって
いることがあるでしょう。
まさにあんな感じに
変わり果てていた。



つまり、
轟音さんは、
何らかの事情で部屋を去り、
そのリフォーム工事が
さっそく始まったのであった。



僕は職人さんたちが
忙しそうに出入りする
その空間を見て、
その場に立ちつくした。

同時に、
今までいかに
ものすごい騒音のなかで
生きてきたかがわかった。

考えてもごらんよ、
リフォームの工事現場の音を
普段の音として
聞きまちがえているくらいなのだ。

明らかに異常な環境だった。






かくして、
僕は4月の入居以来、
初めての平穏な日々を獲得した。

あの音は…、
何の意図があったんだろう?

そんなふうに考えなくもないが、
いまとなっては正直どうでもいいことである。






髪を再び伸ばしてみようかな、
とか、
新しいスーツ買ってタンゴシューズも買って…
また宣伝用の写真を撮りに行こうかな、
とか、
買い替えたばかりの携帯まだ使いづらいな〜、
とか。

1月のキリンビヤホールミロンガ、
デモの準備間にあいそうだな、
とか。

そんなこと考えて今日はすごしていました。



明日は、
愛すべき街、
吉祥寺に行ってきます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんな面白ネタを黙ってるとは人が悪い。
マリアッチ
2007/11/26 09:39
あんまし人様を招いたことない部屋だったのは…そんな事情があったのですね。さあさあさあ。君が遊びに来る出番だo(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪
ケイタ
2007/11/26 23:53
望むところです。いつにしようか・・・
マリアッチ
2007/11/27 09:31
ロックンロールな日々 アルゼンチンタンゴダンス・四十八願恵太のブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる